朝、4時。
ぼそぼそと話す声がリビングから聞こえる。
うちは寝室とリビングの間のドアは、犬っ子たちが夜中にトイレ行ったりするために常に少し開けてあるのですが、そこから義父母が会話してる感じが聞こえてくる。そして、トイレにたつ音が数回。
聞き慣れない物音に吠えるイヌッコたち。
犬っ子を制止しながら、落ち着くのを待つこと30分ほど。
おもむろに、「ちょっと、いいかね?」とお母さんがドアの隙間から寝室を覗き込んでくる。
ヴァヴァヴァヴァンっ!一斉に犬っ子たちの激吠え。(あー、ごめんなさい・・・近隣の方。)
どうやらお父さんが辛抱できないぐらい苦しくなったようで、「病院へ連れて行ってほしい。」とのこと。
とはいえ、明け方にも早い4時という時間。幸いにも近所には救急病院もあるので、まずは広尾病院へガフが電話してみる。症状を聞かれ、「ちょっと風邪気味で」とか「気分が悪いかんじです」とか、緊急性の感じられない説明。「だって、俺はどう辛いのか解らない」とお母さんにバトンタッチ。しかし、お母さんも「なんか気だるそうなんですよ」とか、「数日前から便秘で」など、緊張感のないワードを連発。脂汗が出ているとか、顔面が蒼白、とかあると思うんだけど・・・(;´д`)トホホ…。
それでも、よく受け入れてくれたと思うのですが、診察してくれることになり、3人はタクシーで病院へ。
私は家で犬たちをなだめながら、到着してしばらくした頃にガフにメール。
返事がないのでお母さんに「どうですか?」メール。
「今、診てもらっているけど、私たちはまだ呼ばれない」と、まるで手術中のような緊迫感のあるメール。
しかし「血圧が180もあった」とか、悲壮なメールは最初だけで、そのうち「いま、少し出たらしい」と「便」情報のみが逐一届き始める・・・。
2時間ほど経過し、うつらうつらし始めた頃、皆が帰ってくる。結局、便秘が原因っぽい。
確かに便秘は侮れない。特に男性は。しかし・・・。
どうにもならないので、皆、2時間ほど寝て起きる。
お母さんは「あれから寝ていない」、と言って不満げ。
少し症状も緩和し、お粥を食べて「もう大丈夫!」と、また、安易に全快宣言をするお父さん。
心配なので、羽田まで犬っ子たちを連れて、車を借り、送っていくことに。
「水分が必要だし、食事をもっと取ってくれ」と主張するお母さんと、「もう、要らない」と突っぱねるお父さんの押し問答を収めるために、家にあったCCDとウイダーを持たせる。
外は晴天で、湾岸沿いは建築中のスカイツリーも見え、気持ち良いドライブのようになり、皆、今朝までの騒ぎが嘘だったかのように爽快な気分を味わいますが、ここから私たち夫婦はガフの悪夢に入り込む。
確認したはずのターミナルを間違えていて、せっかくスムーズに車で到着したのに、第一と第二をバスで端から端まで移動。しかも、国際線ターミナルオープン最初の土日とあってか、駐車場がほぼ満車で屋上しか空いておらず、車中のワンズが気になり、チェックインが終わったのを見届けてすぐ車に戻る。
ワンズは平気な様子でしたが、さっきまでぴーぴー言ってたイチゴが一言も発しなくなり、私は心配。早く目的の城南島公園のドッグランンへ到着したいところなのですが、ガフがなぜか、ことごとく分岐を間違え、どんどん公園から遠ざかり、10分ほどで着くところを30分以上ウロウロ。諦めてその辺の公園で手を打とうと提案したのですが、「大丈夫」(どっかで聞いたセリフ・・・)と言うので、そのまま目指し続ける。
ドッグランに着くと、いい感じのワンズの数でみんな和気あいあいあと遊んでいる。マロンもいつものようにボール投げで遊んでもらう。イチゴはまだ他の犬たちが気になってはいるものの、土の上を元気に走る。

真っ白な子と真っ黒な子(昆布ちゃんと言う名前w)の可愛いツーショット。

晴天で気持ちいい!
柵の向こうはフリーエリアで小型犬も大型犬もたくさん。マロンたちは小型犬のみのエリア。

そして、ちょうど私たちの背後の柵になにやら注意書き。
どうやら、あの扉を開けると、あちらとこちらを移動できるらしい。通常ドッグランは2重扉なんだけど・・・。しかも黒い大きな犬が柵に脚をかけて、マロンたちが遊んでいるボールを羨ましそうに見つめ、ジタバタしている。
「あの犬飛び越えてきたりしないかな?」ガフの不安の声。

はい。実現しました。
なんと、犬は柵を自力で開けて、小型犬エリアに乱入。他のワンコのおもちゃをすばやく奪い、得意気です。
慌てて、マロンとイチゴを抱きかかえる私。大型犬は戯れてるつもりでも、一撃で致命傷を負ったという話をよく公園で聴かされていたので。特にイチゴはまだワンコとの距離感がわかっていないので、無謀に近づく可能性大。
飼い主さんが慌てて飛んできて、確保してくれましたが、どんなに説得しても、奪ったおもちゃを放さない。
飼い主さんも焦っていて「お腹蹴っちゃうよ!」とか大型犬ならではの脅し文句を言ったり「放してくれたら、お芋ちゃんあげるよ」など必死。飼い主でさえ、強行に奪い返すことは躊躇われるほど、おもちゃがチラリとのぞくその顎には、健康そうな牙がむき出し、よだれが滴り落ちている。
・・・その説得は延々と小型犬エリアで続き、愛犬を抱っこして状況を見守る飼い主たちの間に重い空気が漂うこと20分あまり。やっとおもちゃを放し、出て行ってくれたので、少し遊んで帰路についたのですが、通い慣れた会社のそばでまた道を間違えるガフ。
なんとか車を返して、九十九ラーメンに寄り、帰宅。
ぐったり疲れて横になっていると、自宅に到着したお母さんから「迷惑かけたねー」とお詫びの電話。お父さんにも代わるねと出てきたお父さんは「いただいたCCDを機内で飲んだら、旭川の空港に到着した途端にすっかり出たよ!」と照れ笑い。いや・・・照れるところじゃないから。
二人とも疲労でバッタリとリビングに横になったまま爆睡。
私は目が覚めて、地上波で『X-men』を観ましたが、ガフは先にベッドへいき、明日の朝まで合計12時間も眠りました。
しかし、まだ余波は続く・・・。