明け方いつの間にか2時間ぐらい眠ってしまったいました。
マロンも疲れて、少し眠った様子。
いつもより早めには起きましたが、ガフも通常出社。新年一日目だし。
AM9:00
淡白ではありながらも、ガフの見送りを済ませたマロンですが、30分もすると、まったく落着きを失い、ウロウロウロウロ。
小さくヒンヒン泣き始め、すごくブルブル震えている。
たまに吠えて怒ったり。さすってあげても、どうにもならない様子。
ネットで調べると、震えが来ると、やがて破水→陣痛→出産、という流れになるようです。
AM09:58

これはやばい。そして、マロンの様子はどんどんやばくなる。
20分に1回ぐらい、「やばいかも」とガフに電話。
ガフも何とか自宅で仕事できるよう調整し始める。
震えてからどれくらいで生まれるのか聞きたくて病院に電話をしてみますが、今日まで病院も年始休みなので、留守電で折り返しを待つしかありません。
まずはと、お湯を入れるボール(もう使用しないもの。バケツ買うの忘れた)を用意し、レジャーマットを下に敷くかと戸棚を開けると、アウトドア用のミニテーブルを発見。
これを診療台にしよう・・・。
いかにもな銀色の小さい台の上に、大きなボールを2つと、タオル、へその緒グッズ(糸、消毒液、ヨードチンキ、ハサミ)、手ピカジェル、手袋を並べる。病院っぽい。
それから、ガフが設置したビデオのスイッチをオンにして、カメラアングルをチェック。
あとは・・・あとは・・マロンがリラックスできるように、ハワイアンとかかけないと・・!(ややパニック気味な私)。
それからの1時間ぐらい、とても長く不安を感じました・・・。
AM11:30
気を落ち着けて、定期の更新の仕事を、なんとか無事終わらせ(普段だったら何の問題もない仕事・・・年始でいろいろあるため、勝手が違う)、1つ本日のハードルをこなし、ほっとしたところに病院から電話。
少し質問などしながら状況説明をすると、「その感じだと確かにそろそろ出産に入ると思うけど、体温の変化からすると、たぶん夕方になると思いますよ」と。ちょっと拍子抜け。
20時まで生まれなかったら、また電話下さいと。
電話の途中でガフが帰宅。それを告げると、「なんだー。慌てて帰ってきてだまされたなー」と。
確かにマロンもガフと私が揃ったせいか、さっきとは違い、なんだか落ち着いた様子。
さっきまでは、ほんとに・・・と思いつつ、私もなんか気が抜けて、昨晩の睡眠不足で、疲れてきたので、とりあえず、買い忘れていた「手ピカジェル」やビニール手袋などを買ってきたあとは、夕方までしばし休憩モード。
AM12:50
『いいとも』を見ながら、横になっていると、なんか聞き慣れない音。
見ると、マロンが見慣れない姿勢で、脚をじわっじわっと動かし、段ボールを擦って変な音をだしています。
PCに向かい仕事をしているガフに「なんか、マロン変な動きしてるよ」と呼びかけ、ケージのマロンの股間を見ると、少し液体が・・・。
「なんか出てるけど、やっぱりこれから破水かな?」とガフと覗きこんでいるそばから、おもむろに黒緑色の水羊羹みたいなヌルンとしたものが頭を出してきました。
わー出産開始だ!!
シャボン玉みたいに丸く膨らんだものが、1/3ぐらい見えているような状態でなかなか進まず・・・。
イキミ慣れないマロンをガフと「もう少し!もう少し、ぐっと!がんばって!マロンならできるよ!」と応援する。
なかなか進まず15分ほど経過。
心配になり、病院の留守電にさらにもう一度、指示を仰ぐ電話。
じわっじわっと状況が進行し、直径5cmぐらいの大きさまで出てきたとき・・・
羊膜の中に確かに顔が・・・透けている。
がんばるマロンには悪いですが、爆笑です。
膜の中に小さな鼻の穴と笑ったような口とつぶった目が透けて見えています。
ストッキングをかぶった芸人です。
しかも、どうみても、まだら柄だし・・・。
そのうちに自然に羊膜が破れ、ほぼ全体が出てきたのですが、脚が少し残ったままだったので、こちらでタオルを使って、ひっぱり出しました。
へその緒はすでに切れていて胎盤は出てこず残っています。
必死でへその緒を結び、短くカットして消毒。
マロンの股間からはなんか胎盤へ続くひものような管が見えていますが、引っ張ると次のが出てきそうだし、けっこう、しっかり入っていてぐっと引っ張るのがためらわれる・・・。
仔犬は、拭いてあげると、ぴーぴー言い始めました。
(この子はその後もしきりに泣き続ける・・・)
PM13:24 1匹産んで疲れ果てつつも、子犬を抱くマロン
PM13:35 2匹目の出産が始まる。
電話して病院にメッセージを残して悩んでいるうちに2匹目の出産が始まる。

母ちゃん頑張るから、待っててね。
仔犬はマロンと同じ色・・・。同化しています。
PM13:38 で、でる。

今度もマダラ。でも黒い・・・。シルバーダップル!羊膜がかぶったまま出てきました。
ほとんどが出てきて、あと少し。
慣れてきたのか、マロンがしきりに出にくいところを舐めて頑張っています。
・・・が、すでに出ている頭の部分は羊膜がかぶったままなので、長引くことで、呼吸ができているか気になる!
最後はやっぱり少し手伝って、引っ張ると、すぐに羊膜が破れる。顔をつつくと口をあけた!
さらに、ひきだすために、引っ張るのですが、とてもグンニャリしてるので、ちょっと力を入れた時に、引っ張りすぎた気がして、超ビビる(TT)。
すごい怖くなり、ガフに様子を見てもらう。
だだだ、大丈夫?
大丈夫だったようなので、再度引っ張ると今度は胎盤までズルンと出てきました。
顔のところを破って、顔をつつくと、口が開いた。
よかった!生きてる。さらに暖かいタオルでマッサージしてあげる。
マロンには胎盤をそばに置いてあげると、食べ始める。
ネットなどでも書いてありましたが、かなりグロイシーンです。
わかる人にはお分かりかと思いますが、エヴァンゲリオンが使徒を食らう感じです・・・。
わからない場合は・・・イカの中のワタをガツガツ食べていると思ってください。
PM14:25 さらに疲労するマロン

ここで一息休憩しはじめたマロン。
子ども産む間隔は一定ではなく、何時間か空くこともあるので、私たちも、ちょっとブログで速報を書いてみたり、親に電話で知らせたり。
病院からちょうど折り返しの電話。
もう2匹生まれました、と伝えると「早かったですねー」と驚いていました。
胎盤の件は朝まででなかったら連れてきてください、とのこと。
「3匹生まれたら、こちらにも電話下さいね」とも。
PM15:06 3匹目
落ち着いたらお腹が空いてきた。
どうしようか・・・・なんて言っていたら、また、姿勢が変わってきた。
まとわりついてくる子供を舐めてあやしたりしながら、いきむマロン。
邪魔だろう、と仔犬をどけると、慌てて咥えて自分のそばに置き直す。
初めてくわえたときは少し強かったらしく、仔犬が「ヒャン!」と泣いて嫌がったのをみて、すごーく優しく咥え直す。
母性あふれるシーンです。
PM15:07 でちゃった・・・3匹目誕生

3匹目が見えてきた・・・とおもったら、数分いきんだあと、スルリと全部が出てきました。最後はスムーズ。
羊膜はマロンがなめとりました・・が今度も胎盤は出てきません。
最後の子は女の子でカラーは真っ黒です。
そしてすごく動く・・・。
へその緒はすでに切れていたのですが、短くしか残っていなくて、それを結ぼうとすると両手足をジタバタするわ、寝返りするわ・・・で苦労しました。
PM15:30
マロンも子供を産み終えたので、そばに置いてほしいようで気にしている様子。
産室のバスタオルやタオルは産むたびに汚れるので、それを取り除いたり、敷き直したり。
マロンの尻尾と後ろ脚は羊水でビットリ濡れているので、それをホットタオルで拭いてあげたり。。。あとは・・・ビデオとカメラで狙いまくり(苦笑)。
結果的にマロンは明るいうちに、しかも私たちからかなり見えやすい位置で全然嫌がらずに産んでくれました。
さすが甘えっ子の本領発揮。
PM16:30
なんとか、一連のことが終わり、しばらく様子をみた後で全員生まれたことを病院に報告。
留守電に吹き込んでいると、途中で電話に出て下さり、すごく喜んでくださいました。
やっぱり、すごく心強かったので本当に感謝しています。
ガフのお姉さんからも、産まれたと聞きお祝いの電話がきました。
お姉さんも妊娠中で、お正月にマロンの毛を安産祈願で差し上げたのですが、マロンが安産だったのが嬉しそうです。
速報を読んだ、知人から「祝」のメールがきたり。
私たちも軽く食事をして、マロンにもお水と食事をケージに持っていき、少しずつあげました。
PM17:11 ウンチも出ました。(なんかミミズみたい)
あとは家の中を徐々に片づけ始め、マロンはじっとケージの中で子供たちの世話に専念しています。
ご飯も朝から食べていません・・・。
私たちが見たり、触ったりしても怒ったりしませんが、さりげなく、マズルで子供たちを隠そうとします。・・・すっかり「母の顔」です。
PM19:30
7時半ごろになって、ようやく、マロンが小屋から出てきました。
600g以上のものがお腹から出たので、腹部がげっそりしています。
そして、妊娠末期から気になっていたのですが、もともとちょっと猫背のマロンの背中が重みで余計に湾曲気味になったのが、膨らみが減ったことで、目立っています。・・・がんばったんだね・・・(涙)。
水をごくごく飲んで、やっとトイレへ。ずっと我慢してみたいです。
戻ろうとするところを引きとめて、改めて、汚れた耳や尻尾をオシボリできれいにしてあげました。
まだ、終わらないうちに、やっぱり気になる様で、子供のところへ急いで戻っていくマロン。
空腹なはずなので、クッキーやフードを小屋に少しずつ差し入れると、次々と食べる。
でも、出てきて食べようとはしない。
家の中を片付けていて、ちょっと寂しくなりました。
洗濯ものを畳んでいても、様子を見に来て邪魔をするマロンがいません。
長い時間、PCでブログを書いていても、ふわっと脚に当たる毛や、抱っこをせがむマロンがいません。。
いま、マロンは一生懸命、子供のそばいいます。
ガフと「マロンが遠くに行っちゃった感じだ」と呟いてみたりする、甘えた飼い主たち。
PM22:00
ここからは、かわいいチビたちの写真をお楽しみください。
(たくさん撮ったのですが、処理に時間がかかりそうなので、とりあえず!)
最初に生まれたチョコたんダップル、女の子 マロンにそっくりーー。 206g。
マロンが心配するので、なかなか写真が撮れません・・・!
隣にあるのが長さ15cm弱のwiiのリモコンです。
次に生まれたシルバーダップルの男の子。一番しっかりものの予感。176g。


最後に産まれたやんちゃなブラックの女の子 182g




